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熱中症について
「めまい」について
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②脳梗塞のめまい
③それ以外
急にお腹が痛くなったら:(3)急性虫垂炎について
急にお腹が痛くなったら(2):急性胃腸炎のさまざまな対症療法
「急性胃腸炎」は、深く掘り下げるならウイルス性や食中毒、または精神的ストレスなど、さまざまな原因が存在しますが、それらを鑑別検査する手段がほとんどないことや、いずれにせよ数日で治るという可能性を考慮し、ドクターとしては詳しい”原因”にはこだわるのではなく、今の症状を和らげることに取り組みます。
つまり、痛みに対しては「痛み止め」、嘔吐・嘔気に対しては「吐き気止め」、などを用いた対症療法(症状を抑える治療)を行います。
「急性胃腸炎」による腹痛の多くは、胃腸の平滑筋が緊張することによる「締め付けられるような痛み」です。これはおそらく、ウイルスや食中毒、または精神的ストレスによって胃腸がビックリして痙攣をおこしているような状況にあると思われます。これに対する痛み止めとしては、平滑筋の緊張を和らげるクスリ(抗コリン薬といいます)が用いられることが多く、しばしば著効します。
このような薬を用いて痛みをコントロールしながら、「あとは自然に完治するまで待ちましょう、数日間安静にしておいてください」(ドクター)、というのが急性胃腸炎です。
その他、下痢に対する対症療法として「止瀉薬」(下痢を止める薬)がありますが、一般論としては下痢をすることでウイルスや毒物を体外に出し切った方がよいので、無理に下痢を止めるのは有害という考えがあり、止瀉薬が処方されることはあまりありません。しかし下痢の頻度が非常に多い場合や痛みがひどい場合は、便の回数を減らすために適量の止瀉薬が処方されます。
また、当日や翌日が結婚式あるいは入学試験などの場合は、とにかくいったん下痢を止めることを重視して、十分量の止痢剤が処方されるなど、臨機応変な対応も行われています。
急にお腹が痛くなったら:(1)腹痛の2大カテゴリー
救急外来において、「腹痛」はとても多い症候群ですが、多くは命に関わるものではありません。しかし、中には重大な疾患も存在しており、それらを見逃さずに拾い上げるのがドクターの仕事です。「腹痛」を訴えて受診された患者さんのうち、例えば「急性虫垂炎」や「腸閉塞」などの、明確な”病名”がつくのは1~2割程度と言われています。その他は、「理由ははっきりわからないが自然に治るだろう」といった診断になります。
すなわち、まずは「腹痛」を大きく2つに分ける作業が、救急外来で行われます。 1つは「入院や手術が必要で、命に関わる疾患」。もう1つは「自然に治ると思われる病態」です。前者には明確に病名がつくことが多く、後者は検査ではっきりした異常が見つからないため、病名がつきにくい、あるいは「急性胃腸炎」など漠然とした病名がつきます。